前橋の老舗洋食店が「犬用ケーキ」-殺処分を免れた犬「モモ」が試食

「サツマイモのケーキ(犬用)」は人間も食べられるが、「サツマイモのバターケーキの方がお口に合うでしょう」と森田さん。表面の市松模様の部分はサツマイモの皮

「サツマイモのケーキ(犬用)」は人間も食べられるが、「サツマイモのバターケーキの方がお口に合うでしょう」と森田さん。表面の市松模様の部分はサツマイモの皮

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 老舗洋食店「パーラーレストラン モモヤ」(前橋市千代田2、TEL 027-231-5017)が昨年夏に発売した犬用の焼き菓子「サツマイモのケーキ(犬用)」の売れ行きが好調なことがわかった。

命拾いしたモモ、柴犬?沼田犬?

 同商品はふかしたサツマイモを豆乳でのばし、卵、薄力粉、植物性マーガリンを加えて焼き上げたもの。価格は2切れ入りで50円。現在、月に250~300個出ている。

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 クッキーやバナナケーキ、サツマイモのバターケーキなど人間用の焼き菓子を手作り販売する同店。犬用のケーキ開発のきっかけは「当店の前を犬の散歩で通る人が多く、散歩がてら焼き菓子を買いに来てくれるお客さまもいる。『サツマイモのバターケーキを犬に食べさせている。安心して食べさせられる犬用のケーキがあればいいのに』という声があったから」(店主の森田さん)だという。

 森田さんの娘夫婦は推定1歳半のメス犬(モモ)を飼っている。モモは、テレビで犬の殺処分を知った長男(中学1年)、友哉くんが「1匹でも助けることができれば」と高崎の動物愛護センターから引き取った雑種犬。

 モモは3匹兄弟の1匹で、3匹とも沼田市の施設で殺処分を待っていた。連絡を受け、3匹とも高崎のセンターに移され友哉くんと対面。友哉くんはモモを一目で気に入り、当時の出会いを「運命的」と振り返る。

 同センターでは里親向けのしつけ教室を開催している。「しつけ教室に参加すれば他の2匹に会えるかと思い、センターで引き取られた先を調べてもらったがわからなかった。あの2匹には会えなかったけれど、犬を飼っている人と知り合う機会が増え、友だちが増えた。モモを譲ってもらってよかった」とも。

 森田さんは犬用のケーキ開発に当たり、モモを「試食犬」に選んだ。何度も試作を重ねた結果、モモも太鼓判を押す「サツマイモのケーキ(犬用)」が完成した。

 犬用のケーキはドッグカフェやペットショップなどで販売されているが、「これなら安心だから」という顧客の口コミで販売数が伸び、「こんなに売れると思わなかった」と森田さんを驚かせている。

 営業時間は10時~19時30分。水曜定休。

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