前橋の和菓子店の織部焼き風まんじゅう、連日売り切れに-ガイド本効果も

抹茶の緑が鮮やかな「織部」。モチモチした食感が特徴

抹茶の緑が鮮やかな「織部」。モチモチした食感が特徴

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 前橋の和菓子店「長井屋」(前橋市六供町、TEL 027-223-6996)が数量限定で製造しているまんじゅう「薯蕷麦饅頭織部(じょうよむぎまんじゅうおりべ)」が売れている。

創業74年、長井屋の店舗外観

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 薯蕷とは大和芋のことで、薯蕷麦饅頭織部は小麦粉にすり下ろした大和芋を混ぜて皮にしたまんじゅう。顧客から依頼されお茶席用の菓子として10年ほど前に考案した。店主の吉沢孝夫さんは「お茶席用なので千利休の弟子、古田織部の焼きものにちなみ名称も織部とした。デザインを完成させるまでが大変だった」と振り返る。

 群馬県で大和芋と言えば、尾島町が知られる。同店は県内産の大和芋にこだわり尾島町の大和芋を使用している。大和芋を使った皮はしっとり、モチモチした食感が特徴で、やや生成りがかった皮に押された焼き印の茶色と抹茶の緑が織部焼きをほうふつとさせる。

 お茶席用などの予約注文は別として、1日80個を製造する。すった大和芋に砂糖をすり合わせ、小麦粉と薯蕷粉を入れて練る。手間のかかる作業のため数量は限定。人気があり、早めに売り切れてしまう。

 「薯蕷麦饅頭織部」は4月28日に発売された「THE まんじゅう in ぐんま」に掲載されており「『ガイドブックを見て』という人からの問い合せもある」(吉沢さん)という。

 利用者は女性が多く、日持ちが3日と短いが手土産にも使われる。

 営業時間は8時~19時。火曜定休。

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