盗掘から守った「カタクリ」の花、見ごろに-高崎・吉井町に群生地

日が射すといっせいに花を開く「カタクリ」、片栗粉は昔はカタクリの「地下りんけい」から生成されていた

日が射すといっせいに花を開く「カタクリ」、片栗粉は昔はカタクリの「地下りんけい」から生成されていた

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 カタクリの群生地「小串カタクリの里」(高崎市吉井町)のカタクリが見ごろを迎え、見物客やアマチュアカメラマンがサクラより一足早い春の訪れを楽しんでいる。

「カタクリ」の花のアップ、これは紫色だが

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 カタクリはユリ科の多年草で、環境の向き不向きが顕著でカタクリが「認めた」場所にしか育たず、その多くは群生する。群馬県内では吉井町、太田市笠懸町、片品町、吾妻公園(桐生市)などに群生地がある。

 小串カタクリの里は、群生するカタクリの保護を目的に整備された。この場所にはもともとカタクリが群生していたが盗掘被害に遭っていた。「カタクリを守ろう」と声を上げたのは地元の小学生らで、子どもの熱意に地権者と行政が目を向け、1997年から整備を始め、現在は観察小屋や観察路からカタクリの花を楽しめるようになっている。

 群生地は2.3ヘクタールあり、3月中旬から5万株のカタクリが開花する。今年は3月20日ごろに咲き始め、28日ごろには満開になるという。

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