串焼き処「日比谷鳥こまち」（高崎市通町、TEL 027-327-2740）は、「上州地鶏（旧＝上州風雷どり）」のくし焼きを提供している。同市内で「上州地鶏」を味わえるのは同店のみ。

　「上州地鶏」は「上州風雷どり」の名称で親しまれてきたブランド鶏肉で、昨年11月に改名された。同店は、6年前のオープン時から「上州風雷どり」のもも肉を串焼きで提供してきた。オーナーの荒井さんは「肉でも魚でも天然の方がおいしい理由は、自然環境下で絶えず動いているために身の締まりが違うから。地鶏は飼育方法や飼料などに厳しい規定があり、天然に近い状態」と話す。

　「上州地鶏」の知名度アップを図っている群馬県畜産課の担当者は「飼育に時間とコストがかかるため、飼育農家は2軒しかない。鶏肉ブランドとして定着させるためには需要を増やし、生産農家を増やす必要がある。ひとりでも多くの人に味わってみてほしい」と話している。

　荒井さんは「くし焼き（焼きとり）は、『素材（肉・塩・たれ）、焼き』というシンプルな料理。だからこそ、素材と焼きのバランスが重要。同じ鶏でも部位によって肉質は異なる。上州地鶏に限らず、開店以来、素材に合わせた焼き加減にこだわってきた」という。同店では、「上州地鶏」のほかに、「ぼんぽち」「ひざ軟骨」「月見つくね」などの珍しいメニューや、身の締まりが持ち味であるネックを使用した「やきとり」、カリカリになるまで焼いた「皮」などが好評という。

　価格は、上州地鶏1くし＝190円、皮1くし＝110円、やきとり1くし＝140円。営業時間は、17時～24時。日曜定休。

日比谷鳥こまち