高崎市美術館(高崎市八島町、TEL 027-324-6125)で2月28日から、高崎市出身の経済人として知られる原一雄さん(1912~2007年)のコレクションから印象派の画家、木村忠太(1917~1987年)の作品が公開されている。
原さんは原地所(同市栄町)の会長で、高崎商工会議所の要職を歴任するなど同市だけでなく群馬県の経済界の指導的立場にあった経済人として知られる。
芸術にも造詣が深く、そのコレクションは質量ともに評価が高い。没後、これらのコレクションのうち33点が高崎市に寄贈された。
木村忠太は1948(昭和23)年、31歳にして独立美術協会会員になるなど早くから注目を集めたが国内での制作を見切り、1953(昭和28)年にフランスに渡る。光をテーマに多くの作品を手がけ、独自の自然観を昇華させた。
同館では木村忠太の作品33点に加え、原地所所蔵作品9点、群馬県立近代美術館所蔵作品1点、日動美術財団所蔵5点、同館所蔵5点の合計53点を展示している。
開館時間は10時~18時(金曜は20時まで)。月曜、祝日の翌日休館。観覧料は、一般=100円、大高生=80円。4月17日まで。