総合建材メーカーのトステム(本社=東京都江東区)は2月25日、主力生産拠点である前橋工場(前橋市鳥羽町)を中心に取り組む「いのちの森づくり」プロジェクトの一環として高崎市内で調査を実施した。
今回の調査の目的は、6月19日に前橋工場で実施する植樹祭で植える苗を選定するもの。調査は植物生態学の世界的権威として知られる横浜国立大学の宮脇昭名誉教授に依頼した。
調査現場は「進雄神社」(高崎市柴崎町)の鎮守の森で、前橋、高崎エリアで適する場所として選ばれた。調査の結果、この森の古来からの植生はアラカシ、シラカシ、シイノキ、マンリョウ、シロダモなどであることがわかった。
これらの木々の中から前橋工場の土壌に合う木を選ぶため、宮脇名誉教授は同社社員と一緒に工場内のさまざまな場所を深さ1メートルまで掘り起こし、土壌調査を実施。結果、適する木としてカシやシイを選んだ。6月の植樹祭ではカシやシイを中心に約40種類、5,000本の苗を植えることになった。