高崎なのに神戸?「扇港」の弁当が評判に-「遠くても届けます」

新町には散歩してみたくなる路地が残っている。「扇港」も路地に

新町には散歩してみたくなる路地が残っている。「扇港」も路地に

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 手作り総菜の店「扇港」(高崎市新町、TEL 0274-42-5973)の弁当が評判で、高崎市内だけでなく前橋市や桐生市からも予約注文が入っていることが分かった。

14種類の副菜を盛り込んだ弁当、1,000円也

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 扇港とは「港の形が2つの扇を広げたように見える」神戸港の愛称で、神戸市には扇港を屋号にしている企業や店舗があるが、関東地方それも群馬県では珍しい。

 同店3代目の坂本正徳さんは「『神戸から来た人』が開いた食堂『扇港』を祖父が引き継いだ。引き継いだのは大正時代に入ってだが、開店したのはおそらく明治時代」と話す。「神戸から来た人」を入れると正徳さんは4代目。1993年に食堂から総菜店に業態変更したが屋号を変えることはなかった。

 同店では毎日約40種類の手作り総菜を用意する。価格は60円(ちくわ天)から、少量の総菜は100円前後と量も価格も手ごろなため、一人暮らしの人やお年寄りにも人気がある。

 弁当は500円からで予算に合わせて調整する。「少年野球などスポーツ関係、PTA、町内会、老人会などの利用が多い。この間は桐生市まで届けた。配達の最低個数は決めていないが、皆さん気を遣ってくれて10個以上を注文してくれる」(正徳さん)という。

 配達が不要であれば1個から注文できるため、昼時になると弁当を受け取りに来る人の姿も多い。

 「100個の注文を受けた時には深夜1時から煮鍋をかけ、魚を焼き、空揚げを揚げ…と大変だが、喜んでもらえるのが一番ありがたい」(同)とも。

 営業時間は11時~19時。日曜定休。弁当は要予約、配達は無休。

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