群馬に「仏教はいつ伝来したのか」-高崎の考古館が検証

観音塚古墳から出土した「花形馬具」。馬具は馬に着け飾り

観音塚古墳から出土した「花形馬具」。馬具は馬に着け飾り

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 高崎市観音塚考古資料館(高崎市八幡町、TEL 027-343-2256)は現在、企画展「群馬に仏教がやってきた?」を開催している。

法隆寺の仏像の光背と同じに見える馬具

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 日本に仏教が伝来したのは、日本書紀に記された「百済(くだら)の聖明王(せいめいおう)から欽明天皇(きんめいてんのう)に「釈迦仏金銅像一躯(しゃかぶつこんどういっく)」が贈られた」552年とされている。

 その約50年後、国内初の本格的な寺院「法興寺飛鳥寺(ほっこうじあすかでら)」の建立をきっかけに、各地の豪族が「氏寺(うじでら)」と呼ばれる一族のための寺を建立し始める。

 高崎市の観音塚古墳から出土した馬具の中に、法隆寺に伝わる仏像の光背(バック)のデザインとよく似たものがあり、「中央の大寺院と同じデザインの品が500キロ以上離れた東国の豪族の墓に納められたのかは謎であり、今回はその謎を掘り下げる」(同館の清水さん)という。

 清水さんは、今後更なる研究を要するがと前置きしながらも、「上毛野国=群馬と推古天皇、上宮王家、蘇我氏や法隆寺など中央との関係が見えてきた」と話しており、歴史フリークの注目を集める。

 開館時間は9時~16時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。観覧料は、大人=100円(中学生以下、65歳以上は無料)、大高生=80円。12月6日まで。

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