小春日和となった11月1日、高崎市新町のいちょう並木通りを中心に開催された「しんまち商工祭」に地元商店、企業などの露店約70店舗が並び、出し物や地元ではよく知られた名物などを約1万2千が楽しんだ。
1995年に始まった新町の商工祭は、小中学校の鼓笛隊、カラオケ大会などの参加型イベント、地元商店による飲食、物産販売、高崎チンドン倶楽部や大道芸人によるショーなどで構成される。
地元商店、企業による飲食ブースには、「かち鳥もち」「鉄南揚げ串ホルモン」「チジミ」「カルビスープ」「焼き鳥」「ソースカツ丼」「そば」「赤飯」「だんご」「納豆」など、会場を一周すれば新町通になれるほど、さまざまな名物が並ぶ。
陽気のせいか出足が早く、昼過ぎには売り切れてしまったブースもあった。先ごろ引退を公表した「美ゆき食堂」の新井恵一さんが販売した「ソースカツ丼」は、昼過ぎには完売。商品がなくなってしまったブースに新井さんが座っていた。
物産系では農家のグループ「藤の木会」が販売したダイコン、ニンジン、コマツナなど採れたての野菜、「長谷川椎茸園」の大きな生シイタケ、老舗納豆店「岸屋納豆製造所」の納豆などのブースも盛況で、14時ごろには完売したものも。
当日は業者の露店もにぎわっていたが、かくれた名物と新町の人たちのあたたかい笑顔が「地方のパワー」を感じさせてくれる祭りだった。