群馬近代美術館(高崎市綿貫町、TEL 027-346-5560)で9月19日から、戦時下の1941(昭和16)年から今年までに、群馬県出身の作家が手がけた作品を一堂に集めた「群馬の美術 1941-2009 群馬美術協会の結成から現代まで」が開催されている。
1941年、東京をはじめ全国で活躍していた群馬県出身の作家たちが、作品のジャンルや団体の垣根を超え「群馬県美術協会」を結成した。中心になったのは磯部草丘(日本画)、横堀角次郎(洋画)、森村酉三(工芸)らで、小室翠雲(日本画)が初代会長に就任。終戦を挟んでの約10年間、展覧会を開催するなど活発に活動した。
1950(昭和25)年になると同協会を母体にした「群馬県美術展(県展)」が設立され、以降、県展を毎年欠かさず開催してきた。その県展は今年、60回目の節目の年を迎える。
同展は群馬県美術協会の結成に参加した作家から、現在の県展を支える作家まで、各時代における代表的な作品を通して、県展60年の歴史をたどるもので、日本画、洋画、彫刻、工芸、現代美術など約150点を展示する。
開館時間は9時30分~17時。月曜休館。観覧料は、一般=600円、大高生=300円。10月28日の群馬県民の日は観覧無料。11月15日まで。