3月20日に開業する特別養護老人ホーム「天界園」(高崎市下佐野町)に、つり銭から募金ができる自動販売機「ハートフルベンダー」が設置された。ハートフルベンダーの設置は群馬初。
自動販売機による募金は、売り上げの一部を自動的に寄付に充てるタイプはすでに県内の飲料メーカーが設置しているが、商品購入者が募金額を決められる自動販売機は初めて。
ハートフルベンダーは2006年、全国に先がけ宮城県で導入され、稼働中の431台(2008年10月現在)中、285台が北海道、東北地方で使われており、次いで多いのは中部地方の50台、関東地方は、東京=11、神奈川=1、栃木=1、埼玉=3の計18台。
実用化された2008年度の寄付金額は約120万円だったが、昨年度には約740万円まで増え、ハートフルベンダーによる寄付を推進するNPO法人「ハートフル福祉募金」では今年度は1,500万円になると予想している。
ハートフルベンダーには「10円」「100円」の募金ボタンがあり、飲料を購入後つり銭をそのまま受け取ることもできるほか、つり銭の中から任意の募金金額を指定することもできる。また、何も買わずに投入した金額をそのまま募金することもできる。
「天界園」に設置したハートフルベンダーによる寄付金は、赤い羽募金を実施する「群馬県共同募金会」を通じ、群馬県における社会福祉事業に役立てる。