「第85回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)」に初出場する、上武大学(伊勢崎市戸谷塚町)駅伝部の花田勝彦監督が、箱根に向け「タスキ」を発注したことがわかった。
千代田区大手町~箱根・芦ノ湖、往復10区間(217.9キロメートル)をつなぐ「タスキ」は時にドラマを生む、箱根駅伝を象徴する重要なアイテム。
花田監督は「予選会終了後に予選会会場で、箱根駅伝をサポートするスポーツ用品メーカーの担当者から『タスキの用意はできていますか』とたずねられたが、予選会通過が最優先事項だったため、タスキのことは考えていなかった」という。
予選会から10日、花田監督は同大駅伝部のカラー「黒」にシルバーのラインを入れた「タスキ」をデザインした。「カレッジカラーはグリーンだが駅伝部を創部した時から黒とシルバーのユニフォームを使用しており、上武大学=黒のイメージが定着しているため、タスキも黒」(同)を選んだ。
デザイン案は大塚良軌主将はじめ駅伝部の主要メンバーと一緒に検討した後、「繰り上げに備えて本選用に2本、予備を含め5本発注」(同)した。
「タスキ」は関東学生陸上競技連盟が決めた、「長さは1メートル60センチ~1メートル80センチ、幅は6センチ、布製」(関東学生陸上競技連盟担当者)という基準がある。
「タスキは輪になっているのではなく1本の布。タスキの一端を通す穴があり、その穴に通して輪を作って体に添わせ、残りはパンツに入れるなどする」(花田監督)のだという。
上武大学駅伝部、関係者、ファンの期待を背負う「黒銀のタスキ」は11月上旬にも試作品が仕上がる予定だ。