カルティエ御用達-入手困難な「線香花火」が大群馬展で人気に

最も勢いがよくなるとパチパチと飛ぶ松葉の火花が最大30センチになるという。撮影当日は風があったためせっかくの松葉が流され気味に

最も勢いがよくなるとパチパチと飛ぶ松葉の火花が最大30センチになるという。撮影当日は風があったためせっかくの松葉が流され気味に

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 高崎スズラン(高崎市宮元町、TEL 027-326-1111)で9月10日から開催されている「第4回大群馬展」で、花火製造販売を手がける「やまと花火」(北群馬郡吉岡町、TEL 0279-54-3107)が、入手が困難で知られる「線香花火ひかり撫子(なでしこ)」を販売している。

点火前の「ひかり撫子」

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 花火は花火師が打ち上げるような「煙火花火」と、火薬量を制限範囲以内に抑えた「玩具花火」とに分けられ、玩具花火の中で情緒や風情のあるもののひとつに線香花火がある。近年、市場に出回る玩具花火の多くは中国製で、国産品は少なくなった。

 斉藤公子社長は高校卒業後、父親が経営する「群馬火工製造所吉岡工場」(1961年創業)に入社し、仕事のかたわら線香花火の研究を始めた。1998年に「線香花火ひかり撫子」を発売。2006年には線香花火の製造をメーンにした「やまと花火」を設立した。

 同社では手作業にこだわり「火薬の調合から『撚り(より)』まで手作業で1本1本丁寧に仕上げる。巻き紙にもこだわり草木染めで染めた紙を使用している」(斉藤社長)。

 「線香花火ひかり撫子」の火花は30センチ以上に広がる。一般の線香花火に比べると比較にならない大きさと美しさが話題になり、「カルティエのパーティーの引き出物にも使われた。今のところ1日200本程度しか製造できないため、約2,000人待ちの状態」(同)。

 「日本一高い」(同)その価格は、7本=1,050円、12本=2,625円、35本=5,250円。初出店の「大群馬展」でも入手困難な花火とあって、連日10万円を超える売り上げとなっている。

 同展の開催時間は10時~19時(最終日は17時まで)。9月16日まで。

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