3月20日~29日に開催される「第39回高崎映画祭」、「ふつうの子ども」(呉美保(おみぼ)監督・スタッフ・キャスト一同)が最優秀作品賞を獲得した。
呉美保監督は三重県伊賀市出身、日本で活躍する韓国国籍の映画監督。2001年、スクリプター(記録係)として映画界入り。2005年、「ヨモヤマブルース」でNHK国際映像作家賞を受賞。2006年には映画「酒井家のしあわせ」で監督デビュー、加えて同名の小説を執筆し小説家としてもデビューした。
2010年には「オカンの嫁入り」で新藤兼人賞金賞。2014年、「そこのみにて光輝く」がモントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門最優秀監督賞受賞、米国アカデミー賞国際長編映画賞日本代表に選ばれるなど国内外で注目を集める。
「ふつうの子ども」は子ども同士のリアルな人間ドラマを描く完全オリジナルストーリー。
2025年1月~12月中旬に公開された邦画は約650本。このうちミニシアターを中心に上映された作品から「ふつうの子ども」を含む10作品を選んだ。
高崎映画祭プロデューサーの志尾睦子さんは「2025年は大規模予算のものを除く中小規模の予算において、作家性と商業性両方をうまく噛み合わせた作品が豊富な一年だった。受賞作品も10作品と歴代に比べ多く上がった。どれも、今の時代だからこそ届けたい、見てほしい映画であり、注目してほしい受賞者」と力を込める。
最優秀監督賞は豊田利晃監督「次元を越える」、吉田大八監督「敵」、最優秀主演俳優賞は伊藤紗莉「風のマジム」、渋川清彦「中山教頭の人生テスト」、最優秀助演俳優賞は菅原小春「海辺へ行く道」、酒向芳「花まんま」、最優秀新進俳優賞は中野有紗「この夏の星を見る」、黒崎煌代「見はらし世代」、新進監督グランプリは甫木元空監督「BAUS映画から船出した映画館」、山元環監督「この夏の星を見る」。
授賞式は3月22日。授賞式を含む高崎映画祭のチケットの発売は2月中旬頃の予定