群馬県立「日本絹の里」(高崎市金古町、TEL 027-360-6300)が2月2日から開催する「辻村寿三郎人形展」で、「新八犬伝」以外の作品約100点を展示する。
辻村寿三郎さんは1933年11月、錦州省朝陽(旧満州)に生まれた。22歳で母親を亡くしたのをきっかけに上京し、前進座の河原崎国太郎さんの紹介で小道具製作の会社に就職後26歳で独立、子どものころからの趣味「人形」の創作を始めた。1974年にはNHK総合テレビ「新八犬伝」の人形美術を担当し注目を集めた。
同展の開催は今回で6回目。展示は前期と後期に分け、前期は「源氏絵巻縁起」「戦国武将」「花の宴」などのシリーズを、後期はパリの踊り子をイメージした「Silk Doll Cabaret」、平成のアールデコ「Japonica」シリーズを展示する。「新八犬伝」以外の人形のみの展示は珍しく、同館担当者は「ますます魅力を増した寿三郎さんならではの華やかで妖艶な世界を楽しんでもらえたら」と話している。
2月10日には、辻村さんが来館して、「ギャラリートーク・サイン会」(13時、15時)を開催する。開催時間は9時30分~17時。入場料は、一般=400円、大高生=250円、中学生以下無料。開催期間は、前期=同18日まで、後期=20日~3月1日。火曜休館。