榛名商工会(高崎市下室田町)青年部の有志が12月24日、親から預かったクリスマスプレゼントをサンタクロースの扮装(ふんそう)で依頼主の家庭に配った。
同イベントは1998年、旧榛名町商工会青年部が始めたもので、今年までの10年間で約70人のサンタと、約70人のトナカイが配ったプレゼントの数は1,000個を超える。
今年はサンタ5人、トナカイ5人の体制で榛名地区の保育園と幼稚園から応募のあった40件85個のプレゼントを配る。「サンタひとり分を配るのに約2時間かかる。アルコールを勧められることもあり、過去には酔いつぶれたサンタもいた」(関係者)という。榛名地区は南北約14キロメートル、東西約13キロメートルあり、とても徒歩では回りきれないため、サンタひとりにトナカイひとり(運転手)が付く。
トナカイは運転に支障を来さないよう、角が付いたかぶり物だけを着用する。「訪問先の家庭で子どもに『トナカイはいるの』と聞かれ、運転席の窓から角だけ出した」(トナカイ経験者)こともあるという。今年トナカイ役で参加した白山比め神社の松本宮司は、宅配の役目を終え「子どもたちが喜んでくれてよかった。また来てねという子、お手紙をくれた子、すでに経験があり家の外で待っていた子、中にはびっくりして泣き出す子もいた。来年もぜひ参加したい」と話した。
プレゼントを受け取る子どもたちはサンタがやって来るなど知る由もなく、サンタ役やトナカイ役の方が毎年、この日を楽しみにしているようだ。
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