「米沢亭」などを展開する「旬」(本社=高崎市)が2 月10日にオープンしたラーメン店「ラーメン寿限無」(前橋市箱田町)が好調だ。
米沢亭は松阪牛など黒毛和牛を提供する店として知られ、群馬県内4店舗、神戸亭1店舗を展開している。
和牛は高騰が続いている。2月の初めには都内の老舗すき焼き店が「もう霜降り肉は出しません」と宣言し話題になった。旬も黒毛和牛の不足、高騰に悩まされていた。そのため同社は2年前から、仕入れが安定している食材を使う新しい業態を模索してきた。
「ラーメン寿限無」は焼肉店で培ったノウハウを生かした「ユッケジャンラーメン」を看板メニューに据えた。麺は細麺と中太麺、スープはノーマルから激辛まで4段階を用意した。価格は842円から1,080円。
このほか、「豚骨ラーメン」(777円)、手作りのギョウザ(345円)も人気があるという。ギョウザは具材はもちろん包む作業も手で行っていたが、1日500個と予想以上の売れ行きのため急きょ、包む機械を設備したという。
オープンから1週間、1日の来店者数は約300人。同社総店長の羽鳥雅哉さんは「予想以上の反応」と驚きを隠さない。
好調を受け同社社長の江原政国さんは「ラーメン寿限無」の店舗展開に自信を持った。「従業員に安定した職場を提供したい。一定期間務めた後、独立して経営者になれる環境を整備したい」と意気込む。
営業時間は11時~15時、17時~深夜2時。