戦後70年、学校教育を通して戦争の悲惨さを訴える「戦時下の学校教育展 その時子どもたちは」が8月10日、「前橋市総合教育プラザ」(前橋市岩上3、TEL 027-230-9095)で始まった。
1931(昭和6)年の満州事変から日中戦争、太平洋戦争と戦火が拡大するに伴い、勤労奉仕や勤労動員など教育現場も戦争の色が濃くなる。
戦争末期には、群馬県立前橋高女(現在の前橋女子高校)、前橋市立前橋高女(現在の市立前橋)、共愛女学校(現在の共愛学園高校)、久留万国民学校(現在の中央小)の生徒が、日本軍が計画した秘密兵器「風船爆弾」関連の作業に携わっている。
戦争に染められていく教育現場。1945(昭和20)年8月5日、後に前橋大空襲と呼ばれるようになる空爆が襲う。この空爆により市街地にあった国民学校(現在の小学校)3校、共愛女学校、県立前橋高女、前橋工業学校(現在の前橋工業高校)、平方実業女子校が焼失した。
同展では資料、写真など約200点の展示を通して、恒久平和を訴える。
開館時間は9時~17時。入館無料。9月30日まで。日祝、第2第4土曜休館。