前橋文化服装専門学校(前橋市南町3、TEL027-224-4715)は10月21日、「第7回2007 mbfファッションデザイン画コンテスト」の大賞を含む受賞12作品を発表した。
同コンクールは「服への関心を高める」目的で2000年から毎年開催されてきた。対象は中学生以上のノンプロ。今回のテーマ「シルキィ&ナチュラル」には全国から604作品が寄せられ、同校の宮崎理事長はじめアパレルブランド「A/T」の田山淳朗さんらの審査員によってグランプリを含む12作品が選ばれた。
見事、グランプリ(mbf大賞)を獲得したのは湯谷理子さん(前橋市在住、販売員)。湯谷さんの受賞を受け同理事長は「服を作る仕事をしている人でなくても、服に興味を持っている人は多いはず。この受賞が服に興味を持ち続けるきっかけになれば」と話した。田山淳朗賞には香田栞里さん(埼玉県立越谷総合技術高校2年)が、中高生部門では佐藤百合恵さん(愛知県立大府高校2年)が、前橋文化服装専門学校の学生では石坂麻衣さん(専攻科)、角田祥子さん(2年)が、それぞれ選ばれた。
第2回までは、前橋文化服装専門学校の学生がグランプリ受賞作品を実際に仕立てていたが、デザイン画通りに仕上げるためには素材自体を作らなければならず、「本当は実際に服を作るところまでのコンクールにしたかったが、第3回からデザイン画だけにした」(同理事長)という。
現在、国内の服飾関連の専門学校でも実際に服を縫っている学校は減っており、初めて同校を訪れた時に田山淳朗さんは「ここは本当に縫っているんだ」と驚いたという。こうしたことから同校へは群馬県から「ゆうまちゃん」(群馬県のマスコット)の衣装作りなどの依頼も寄せられている。
同コンンクールは来年も開催する。テーマを含む募集要項は、同校ホームページで来年の夏休み前までに公開予定。海外からの応募も受け付ける。