富岡市出身の日本画家、上野瑞香さんが10月6日から、広瀬画廊(高崎市片岡町3、TEL 027-326-7821)で「あり」をテーマにした日本画展「ありとあるはな」を開催している。
上野さんは、1974年に富岡で生まれ、東京芸術大学を卒業(2000年)後、富岡市の実家に戻り現在も生まれ育った家のアトリエで制作活動を行っている。
上野さんは「季節ごとにさまざまな花が咲く庭、庭にはたくさんのありがいるという家で育った。昆虫の100匹に1匹はありといわれるほど、身近にたくさんいるありと、花がある、華がある、とある、ありと、卒業制作の時から私の絵にはありがいる」という。今回の個展に出品している約40点の作品も、どこかに必ずありがいる。
個展は今回で2回目。前回も同画廊で開催した。同画廊は「山田かまちデッサン美術館」にある。同館長で同画廊オーナーの広瀬さんは「上野さんは最近地元で最も注目している作家」だという。2004年にはスケッチ「富岡市の風景」の絵はがきができ、富岡製糸場をはじめとする観光スポットで販売されている。
「作品を見て、身近にある花、身近にいるあり、素敵なものは身近にたくさんあることを発見したり、小さいけれど生命力に満ちたありの姿を見て元気になってくれたり、明るい気分になってくれたらうれしい。作品のどこかにいるありを探しに来て」(上野さん)と話している。
時間は10時~17時30分。14日まで(会期中無休)。入場無料。