3月10日に開業する大型商業施設「けやきウォーク前橋」(前橋市文京町2、TEL 027-220-1830)に「紀伊國屋書店前橋店」がオープンする。
けやきウォーク前橋は、ダイハツ車体工場跡にユニーが新設する大型ショッピングモールで、APITAを核に150の専門店で構成される。1階部分に出店する「紀伊國屋書店前橋店」の店舗面積は970坪で、県内最大規模の書店となる。970坪のうち約750坪が書籍、雑誌用のコーナーとなり、約55万冊を在庫するという。DVD、CD約5万点を約150坪のフロアに、文具を約70坪に、それぞれ展開する。
同店の店舗設計、内装デザインは、シンガポールの建築家、ケイ・ニー・タン氏が担当した。「書店という空間に身を置き、本に触れ、本を選ぶことの楽しさ、心地よさを追求した。これまでの店舗とはひと味違うもの」(同社)という。店内には、探している本がどの棚にあるのかがすぐに分かる検索端末「KINOナビ」6台も設置する。同システムは「KINOナビ・モバイル」と直結しており、来店前に携帯電話で在庫の確認ができるという。
同施設周辺には文真堂書店、蔦屋などがあるが、DVD、CDなどのレンタルが主で、書籍、雑誌の品ぞろえが少なく、書籍、雑誌の品ぞろえが多めの書店は駐車場がやや不便であり、同店が出店を発表して以来、オープンを待ちわびる声が多かった。
同店は、前橋市内だけでなく、高崎市、伊勢崎市を含む広い地域を商圏ととらえ、店頭発信力の強い総合書店を目指すという。