テレビドラマ「7人の刑事」(1961~1969年、TBS)が縁で毎年前橋市が寄贈している「警視庁だるま」が前橋に戻り、1月9日の浄火を待っている。
「七人の刑事」は警視庁捜査第一課の7人の刑事の活躍を描いたドラマで、向田邦子さん(「時間ですよ」ほか)、石堂淑郎さん(「必殺仕掛人」ほか)、鴨下信一さん(「ふぞろいの林檎たち」ほか)、久世光彦さん(「寺内貫太郎一家」ほか)など、当時のテレビ界をけん引した脚本家や演出家が名を連ねる。
刑事役の初代メンバーの一人、俳優の天田俊明さん(伊勢崎市出身)は群馬県立前橋高等学校OBだ。加えて、劇中で刑事が通う小料理店にだるまが飾られていたことから、前橋市がリアル警視庁にだるまを贈り始め、現在もだるまの縁でつながっている。
警視庁だるまは毎年、解決した事件の戒名を背負って前橋に帰る。戒名は殺人や強盗事件が主だが、インターネットに関わる犯罪が増える中、今年は「インターネットを利用した犯罪予告・ウイルス供用事件」(捜査本部=警視庁麹町署)も背負っている。
同事件は昨年の春から秋にかけて、インターネットの掲示板を介して他人のパソコンを遠隔操作し、殺人や襲撃などの犯行予告を行った事件で、IT関連会社の男を逮捕した。