群馬県は11月19日、県内の放射線量が低減したこと視覚的に訴える「放射線マップ」を公開した。
事故発生から約半年後、放射線マップには高い数値を示す赤い点が
福島第一原発事故時、大気中に放出された放射線物質は群馬県にも到達した。当日、降雨のあったエリアには地表に沈着。一部の地域では国の除染基準を上回るホットスポットも認められた。
県は2011年9月から生活圏を中心に放射線量の測定を始め、測定値を公開してきた。当初679地点だった測定場所は今年5月には1124地点になった。
除染が行われているのは桐生市・沼田市・渋川市・みどり市・下仁田町・中之条町・高山村・川場村で東吾妻町は作業が完了。その他の地域も全体的に放射線量が低減したことが放射線マップから読み取れる。
現在も残留している放射性物質は半減期の長いセシウム(137=半減期約30年)で、半減期の短いヨウ素131(=同約8日)はほとんど存在していない。セシウムについても昨年12月の時点で4割程度の自然減衰が認められたという。