絹のテーマパーク「日本絹の里」(高崎市金古町、TEL 027-360-6300)で現在開催中の「まゆクラフト作品展」の会期終了が今月21日に迫った。
カイコは繭を完成させるまで3日間糸を吹き続ける。向きを変えながら四方八方に張り巡らされた糸は驚くほどの強度を生む。それでいて微妙な凹凸を持つ表面はやさしげな印象だ。
繭クラフトは繭の特性を生かした造形が魅力で、専門に行う人もいる。その中でも「花まゆ」主宰の酒井登巳子さんは国内外から注目を集めている。作品展では酒井さんの作品や、群馬県内で唯一の天蚕生産者、登坂昭夫さん所有のブライダル作品と一般公募作品約120点を展示している。
世界遺産への推薦が決まり、2014年の登録を目指す富岡製糸場をテーマにした作品「富岡製糸場と絹産業遺産群-群馬の至宝-世界文化遺産登録を目指して」など、かわいらしい作品も見られる。
開館時間は9時30分~17時。火曜休館。観覧料は、一般=200円、大高生=100円。