見る・遊ぶ 暮らす・働く

高崎映画祭最優秀作品賞「サウダーヂ」、最優秀主演女優賞に鈴木杏さん

最優秀主演女優賞「軽蔑」の鈴木杏さん

最優秀主演女優賞「軽蔑」の鈴木杏さん

  • 0

  •  

 「第26回高崎映画祭」の受賞作品と受賞者が1月10日、発表された-最優秀作品賞は甲府を舞台にした社会派作品「サウダーヂ」(富田克也監督)、最優秀主演女優賞に鈴木杏さん、最優秀主演男優賞に西島秀俊さんらが選ばれた。

最優秀助演女優賞に榮倉奈々さん

[広告]

 「サウダーヂ」は長びく不況、街の空洞化など地方都市が直面している荒廃や閉塞感を浮き彫りにした作品。富田監督は独立系制作会社「空族(くぞく)」の運営で知られ、トラック運転手をしながら仲間とともに制作費を捻出。「サウダーヂ」の35ミリフィルムは1本しかなく、上映会の度に自らバイクを駆ってフィルムを届けている。

 最優秀監督賞は「軽蔑」の廣木隆一監督。廣木監督は「ヴァイブレータ」(2003年、寺島しのぶさん主演)で、ヨコハマ映画祭で監督賞はじめ5部門を、40以上の国際映画祭で数々の受賞経験がある。

 最優秀主演女優賞は「軽蔑」の鈴木杏さん、最優秀主演男優賞は「CUT」(アミール・ナデリ監督)の西島秀俊さん、「軽蔑」の高良健吾さん。「CUT」のアミール・ナデリ監督と製作スタッフ、キャスト一同は特別賞にも選ばれた。

 西島さんは横浜国立大学在学中から活動を始め、テレビドラマ「あすなろ白書」(1993年、フジテレビ系、柴門ふみさん原作)に出演。「居酒屋ゆうれい」(1994年)で映画デビューした。生身の人間の強さと精神の崇高さが凝縮された難しい役柄を演じた西島さんに対し、受賞理由に「一つの物事を人事、愛する姿にぶれがなく、心を揺さぶられる存在感」を挙げる。

 映画祭は3月24日~4月8日。授賞式は3月25日。

後援会申請バナー
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース