7月1日~9月30日に開催された大型観光企画「群馬ディスティネーションキャンペーン」に合わせ高崎市が行った「機関車の街・高崎まちなかスタンプラリー」が盛況で、景品の「機関車だるま」の引き換えが9674個に上ったことがわかった。
古くから交通の要として発展してきた高崎にはJR高崎駅、高崎車両センター、上信電鉄、同車両工場があり、JR信越線の終点の横川駅には碓氷峠鉄道文化むらと鉄道ファンにとっても要となる場所。
同市担当者は昨年、JRが運行するD51臨時列車に乗車し、乗客を観察。「機関車は目玉になるのでは」と同企画を立てた。
スタンプラリーには中心市街地の19店舗が参加した。参加店3店で指定の商品を購入しスタンプを集めると「機関車だるま」と引き換える。機関車だるまは3種類あり、いずれもエディション入り。非売品でエディション入り…鉄道ファンとだるまフリークの心を射止めた。
参加店も「会話から全国各地から来ているのがわかり驚いた」「都内や千葉から期間中何度も来てくれた人もいた」「SLで水上に行く前、帰ってからの来店者が多かった」「地元の人で初めて来店した人がリピーターになってくれた」など好評価で、中には「鉄道ファンとの会話を通じ、店舗スタッフがSLに詳しくなった」と話す店主も。
2つの名物にスポットを当てたスタンプラリー。対象商品の売り上げは約3,370万円(未報告の3店舗分を除く)と大きな経済効果を生み出した。