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高崎で「ちりめん細工展」-「雑貨」のルーツは江戸時代?

四季の花々をつるした傘飾り。ツバキ、キク、スイセン、ショウブなどの花に混じったモモの実やドングリがお茶目

四季の花々をつるした傘飾り。ツバキ、キク、スイセン、ショウブなどの花に混じったモモの実やドングリがお茶目

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 シルクのテーマパーク「日本絹の里」(高崎市金古町、TEL 027-360-6300)で5月28日から、傘をテーマにした作品を集めた「ちりめん細工展」が開催されている。

ハトをつるした傘飾りも

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 ちりめん細工は着物を仕立てた後の残り布などを使って花や動物、人形などの小物や、魔よけ用の袋物などを作る伝統的な手芸で、江戸時代中期ごろに始まったといわれる。

 ちりめん細工と呼ばれるのは「縮緬(ちりめん)」という絹の布で作られたため。当時、庶民の着物は木綿や、絹は絹でも紬(つむぎ)で、ちりめんで着物を作れたのは位の高い人に限られていたと考えられ、ちりめん細工ももともとは上流階級の女子の間で流行。小さな残り布を大切にする心、色合わせなど手のひらに収まるほどの大きさの造形は手先の器用さを身に付けるだけでなく、女性の教養の一つとして伝承されてきた。

 「つるし雛(びな)」のようにちりめん細工はたくさんの細工をモビールのような形状に仕上げるものがある。同展では傘につるしたちりめん細工を中心に、人形や袋物など約300点を展示している。

 開館時間は9時30分~17時。観覧料は、一般400円、大高生250円、中学生以下無料。6月12日・26日にはちりめん細工のワークショップを開く。火曜休館。展示は7月11日まで。

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