前橋刑務所の官舎の住人が、同敷地内で4月27日に生まれた4匹の子ネコの里親をさがしている。
親ネコは今年1月、捨てられたか迷ったかして同官舎敷地内に姿を現した。ネコの世話をしている官舎住人のひとり、吉澤民枝さんは「初対面から足に絡み付いて来た。きっと人に飼われていたネコだと思う。かわいそうだが、官舎はペットの飼育が禁止されているので屋外で面倒を見始めた」と話す。
妊娠に気付いたのは3月ごろ。出産後、安全な場所を求めて居場所を変えるネコのために吉澤さんらは段ボールを置き、ビニール傘を雨よけにした家を作った。ネコはこの家が気に入ったとみえ、移動することなく4匹の子ネコも元気に育っている。
子ネコはシロ1匹、グレー1匹、トラ2匹。ネコは生後1カ月程度で乳離れする。「子ネコが自由に歩き始めると事故などが心配。別れるのは本当に寂しいが、最後までかわいがってくれる里親をさがしている」(吉澤さん)。
里親を希望する場合の吉澤さんへの連絡は、高崎前橋経済新聞(TEL 027-212-1160)が仲介する。