松浦幸雄高崎市長が勇退を決めたため、「なから」熱い選挙戦が繰り広げられた高崎、新しいリーダーは富岡賢治氏に決まった-そんな高崎市が1999年に始めた方言川柳「おらほう言葉」が好評で、毎月約200首が投稿されている。
群馬の方言といえば「べえ」が知られる。前橋市では地元のよさこい鳴子踊りを「だんべえ踊り」と名付けた。「だんべえ」は「でしょう」の意味で、推量や断定、相手の同意を求める時に使われる。
使われると言っても標準語で育った世代で使われることは少なく、「方言は身近な文化であるにもかかわらず、このままでは忘れ去られてしまうのではないかと川柳募集を企画した」(高崎市担当者)。
お題は現在までに約130を数え、「ほきる=伸びる、成長する」「おっかく=折る」「こごなる=もつれる」のように標準語からは想像できないものや、「おつくべ=正座」のように標準語とは全く違うもの、「ひぼ=ひも」「ぶに=分」のように何とか想像の付くもの、「へらへーと」「しょっぺーなし」「てっこはっこ」など何やら楽しそうなものなど多彩だ。
同市では投稿された作品の中から「方言を使っている場面が想像できる面白さ」を基準に選んだ川柳を広報、ホームページで発表している。
おばあちゃん 「なから」って「チョー」の ことだいね (須田さん)
手品だと ひぼを切ったら 繋がらず (天田さん)
へらへーと 総理をつつく 兄弟ハト (梅村さん)