計画停電:営業時間短縮・ガソリン不足、ボディーブローのごとく

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 ウメの花が咲き、サクラの便りも聞こえてきそうな高崎・前橋エリア――計画停電が始まって2週間、「被災地のことを思えば…」と耐えながら停電に右往左往する毎日、停電はどんな影響を与えているのだろうか。

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 高崎・前橋で予定されていた春先のイベントのほとんどは中止された。自粛については賛否両論あるが、あれだけの大災害が起きいまだに被害の全容が見えない中、楽しみごとは慎もうという気持ちからの中止だっただろう。

 しかし計画停電が始まり日中に閉店する店・営業開始時間になっても開店しないガソリンスタンド・明かりの消えた店舗が目立ち始め、放射能という見えない恐怖(数日のちには風評被害となる)が追い打ちを掛ける格好で不安をかき立てた。イベントを開催する側もイベントに出掛ける側も電気やガソリンだけでなく、気持ちにも余裕がない。

 中止や自粛はイベントに限らない。宴会のキャンセル、お祝い事の延期、外食の回数が減るなど経済活動は半ば止まったような状態だ。たまたま停電しないエリアにある飲食店でも、客足は多くない。

 医療機関も実際に診療が行えるのかどうか、当日になるまでわからない。当初は計画停電の予定に合わせて停電の時間を休診としたが、実施時間を過ぎても停電しない、直前に中止されるなどの経験を経て、停電が回避された場合を視野にシフトを組み、対応し始めた。

 これはもちろん高崎・前橋エリアに限ったことではない。直接的な被害を受けた人々の苦悩には遠く及ばないが、計画停電はボディーブローのように確実に地方経済にダメージを与えている。

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