計画停電: JR両毛線運行再開で通学再開-前橋女子高校、高崎高校で聞きました

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 計画停電の影響で運休していたJR両毛線-通常の2割程度ながら運行を再開した3連休明け、電車通学者の状況を群馬県立前橋女子高校(前橋市紅雲2)、高崎高校(高崎市八千代2)で聞いた。

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 前橋女子高校はJR前橋駅から約700メートルと同駅に最も近い高校。3月1日に3年生が卒業したため、現在の生徒数は640人で、このうち約100人が電車通学者だ。同校では14日から通学困難者は自宅学習とし欠席扱いにしていない。

 同校の長瀬豊教頭は「伊勢崎市在住の生徒はバスを利用できる場合もあったが、桐生市や佐野市在住の生徒は現在も通学できない状態。桐生の生徒には今後上電(上毛電気鉄道)の利用もすすめたい」という。

 また、JR高崎駅から約2.5キロの場所にある高崎高校は、1、2年生644人中約3分の1が電車通学者だ。

 群馬県は普通科の公立高校の多くが男女別だった歴史があり、高崎高校は男子校。同校の武藤正美教頭は「桐生市や沼田市在住の生徒など3月22日も約30人が登校できなかった」と話す。こちらも通学困難者は欠席扱いにしないが、「男子たる者、電車が止まったくらいで…」と自転車で通学する生徒も見られる。

 高崎、前橋エリアだけでなく群馬県はバス路線が少なく、好むと好まざるにかかわらずメーンの移動手段は車だ。前述の高校をはじめ、電車が止まれば車で送り迎えする親の姿も見られる。

 こうした中、同エリアでは連休中も早朝からガソリンスタンドに長蛇の列ができた。営業しているスタンドが少ない上に並んだところで必ず給油できるとは限らず、長時間並んだ末に1滴も手に入らないこともある。通学ばかりでなく通勤、通院にも関わるガソリン…。単純に「買いだめ」と決めつけるわけにもいかないのが現実だ。

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