前橋と高崎に居酒屋「だいにんぐ処 モリソン」2店舗を展開する石倉博也さんに、地方都市の「夜」の事情を聞いた。
石倉さんは2001年7月、「モリソン前橋店」(前橋市南4、TEL 027-223-7233)を、2005年3月に「モリソン高崎店」(高崎市飯塚町、TEL 027-363-5513)をオープン。両店とも夕方から翌朝までと営業時間が長く、深夜からでも宴会を開ける店として知られた。
「前橋店をオープンしたころは深夜の宴会もたくさんあったが、米国でサブプライムローン問題が起きた2007年ころから減ってきた」(石倉さん)という。
群馬県は車社会。公共交通で住まいと職場を往復するのは困難なのが実情だ。ひとたびアルコールを口にすればタクシーや代行車を使わなければ家に帰れない。こうした交通費よりビジネスホテルの宿泊代の方が安価だったりするため、「飲んだら泊まる」人もいるほどだ。
フードが80~90種類(390~790円)、ドリンクは約200種類をそろえるモリソン。宴会は減ったが、女性の食事客が増えた。「特に前橋店は『けやきウォーク前橋』に近く、仕事を終えた女性が食事にやって来る」(同)。
石倉さんは「今後は女性を中心にアルコールを飲まなくても食事ができるようなメニューの提案を積極的に行う」と話している。
営業時間は18時~翌4時(火曜~木曜は翌2時まで)。月曜定休。