前橋T-1グランプリの決勝戦に進んだ「エル・ヴィエント」(前橋市三河1、TEL 027-220-5545)で、エントリーメニューの「上州麦豚と自家製モルシージャのカルドソ」について聞いた。
同店は2006年にオープンしたスペイン料理店。「本来ならパエリアで勝負したかったが、T-1で定める上限価格の2,000円以内で提供するのが難しかったため、カルドソ(雑炊)にした」(シェフの松本真志さん)という。
「スペイン料理に限らず、ヨーロッパは鶏、牛を使いくせのない透明なスープを取る。透明を基本とするのはサフランなどを使うためだ。豚骨は濁らせて作るからおいしいわけで、ヨーロッパ的でない」と松本さん。鶏ガラスープと「ソフリト」(タマネギ、サフラン、トマト)と「ピカーダ」(ピーナツ、アーモンド、パセリ、ニンニク、白ワイン、オリーブオイル)をベースにした雑炊に、ソテーした麦豚の角切りと、豚の血を使ったソーセージを合わせた。
現在、「上州麦豚と自家製モルシージャのカルドソ」(890円)は1日平均10食の注文がある。「(同じく決勝戦に進んだ)『そばひろ』さんに聞いたらもっと注文があるそうで、業態の違いかな」とも。
営業時間は17時~22時。ブレッドチャージ250円。ランチタイムは8人以上の予約のみ対応。「上州麦豚と自家製モルシージャのカルドソ」の提供は夜のみ。月曜定休。