元プロボクサーの新井恵一さんが11月から高崎市新町で活動を始めた「新井恵一ボクシングサークル」のメンバーが増えている。
新井さんは2001年にデビューし、22戦14勝7敗1引き分け、最高ランクは日本スーパーウェルター級1位、22戦中2戦はタイトルマッチという成績を残し、昨年10月に惜しまれつつ引退した。引退後は実家が経営する食堂の仕事に専念するが、「ボクシングを教えて」という声が寄せられた。
「ボクシングやってみたいという人がいるのを知ってうれしかった。ボクシングは自分の人生の恩師。ボクシングからいろいろな事を学んだ」という新井さん、「自分が学んだことを少しでも伝えられたら」とサークルを立ち上げた。
練習場は「多田林業」の社長が会社の2階を貸してくれた。
現在、メンバーは5~57歳の12人。最年長の高久秀夫さんは「新井さんに指導を受けたかった。とても楽しい。『おやじファイト』を目指そうかな」と笑う。取材当日、父親と一緒に初参加した小笠原真雪君(小学4年)は「将来、ボクシングをやるかどうかわからないけれど、楽しそうなのでやってみたかった」という。
プロ選手を育てるには日本ボクシングコミッション(JBC)が発行するオーナーライセンスが必要になる。新井さんは「ボクシングのトレーニングを通してストレス解消、ダイエット、体力作り、技術向上など一人ひとりが求める目的に合わせて指導をしたい。プロボクサー育成は全く考えていない」と話している。
練習日は月・水・金曜。時間は20時~21時30分。レッスン料は週1回で月2,000円。問い合せはTEL 0274-42-1337まで。