上毛電気鉄道(前橋市城東4、TEL 027-231-3597)と武蔵野美術大学の学生がコラボしたデコトレ「ギャラリートレイン」が話題になっている。
ギャラリートレインはさまざまなデザインの額縁を車窓に貼り付け、車窓から見える風景を絵画のように楽しむもの。走行中は風景が流れて行くので近くのものは額縁内に収まる時間が短いが、赤城山などの遠景は収まる。
同企画を立案した古澤典子さん(同大3年)は今春、前橋の親戚を訪ねるために桐生から上電に乗車した。折しも上電は「桜電車」のイベント中で、車内に飾り付けられたサクラの造花に「都内ではこのようなデコトレを見たことがなく、利用者を楽しませようという上電という会社の思いを感じた」という。
「自分たちにも何かできるのでは」と考えた古澤さんは仲間に呼びかけ、いくつかのデコトレ案を立てて上電に持ち込み、ギャラリートレインに決まった。
「実際の作業では額縁の素材を選ぶのに苦労した。みんな(7人)で和紙やトレーシングペーパーなど20~30種類を持ちより検討した結果、火事になりにくく裏からもきれいに見えるフィルムシールを選択した」(古澤さん)。
180個の額縁を付けたデコトレは中央前橋駅-西桐生駅を毎日約6往復中。運行時間は日によって異なるため問い合せを。9月29日まで。