高崎花火大会が開催された8月7日、打ち上げ会場近くの高崎総合医療センターで開催されたアマチュアバンドの演奏会に市民約180人が詰めかけた。
高崎総合医療センターは旧国立病院機構高崎病院で、昨年10月の新病院竣工を機に名称を変更した。同センターは花火の打ち上げ会場から直線で約400メートルの場所に位置する。「花火打ち上げ前なら多くの人が演奏を聞いてくれるのでは」(同センターの魚住さん)と、打ち上げの約3時間前に演奏会をセッティングした。
会場は同センター玄関ピロティ。出演したのは10年間の練習を経て昨年デビューした発達障害者のバンド「シャインスターズ」、施設などの慰問活動を行うおやじバンド「エスペランサ」。
シャインスターズのメンバーはダウン症5人、自閉症3人で、施設などで演奏することが多い。シャインスターズ結成当初からエスペランサの横山さん(ピアノ)が指導して来た。
当日は、シャインスターズが「ダイアナ」「聖者の行進」など7曲、エスペランサが「ルパン三世」「島唄」「ラブユー東京」など10曲を披露し会場を沸かせた。
魚住さんは今年の冬、両バンドを知った。「病院が主催するので演奏会も患者さんに影響が出ない範囲での消極的実施だが、練習を重ねてきたシャインスターの演奏を多くのみなさんに聞いてもらうことができた。こうした取り組みを応援する上でも来年もぜひ実施したい」と力を込める。