本イベントでは、各チームによる成果発表をはじめ、サウナ医師・加藤容崇先生によるセミナーやサウナ／温浴施設有識者によるトークセッション、開発商品のお披露目会（交流会）が催されました。
本記事では、お披露目された商品や豪華ゲスト情報など、その一部をご紹介いたします！

「サウナ・スパ関連商品等開発支援事業」とは...?
本事業は、群馬県が地場産業の活性化を目的として、県内ものづくり製造者やサウナ・スパ愛好家、学生等がチームとなって取り組む、「リトリート(※注)」の視点を取り入れた商品開発の支援を行うものです。昨年度に続き、２回目の開催となる今年度は、参加事業者２１団体（個人事業主含む）が３チームに分かれ、約７ヶ月間にわたって新たな商品・サービスの開発に挑みました。
? 令和6年度サウナ・スパ関連商品等開発支援事業 - 群馬県公式ホームページ

※注 リトリート：忙しい日常から離れ、心と身体の赴くままにゆったりとした時間を過ごし、本来の自分を取り戻していく新しい旅のカタチ
開発チームが様々に励んだ開発成果を発表
昨年7月にチームが結成され、専門家によるセミナーや勉強会、開発相談会、またイベントへの出展を経て、約７ヶ月間で商品コンセプトの立案から販路開拓に至るまで、一から開発を進めてきました。
今年度は、現在開発奮闘中の商品も含め、３チームが手がけた以下のサウナ・スパ関連商品がお披露目されました。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ポコポコサウナハット」開発チーム「poco a poco poca poca（ポコ ア ポコ ポカポカ）」
金井レース加工／アイ・プランニング株式会社／株式会社アイリス／村田刺繍所／株式会社ファスター／Kammas β／学生団体SONOSAKI（高崎経済大学）　※順不同




地域ブランド”太田ニット”素材のサウナハット
本チームは県内の繊維・服飾関連の製造業者が結束し、繊維産業の未来を切り拓く意気込みを持って開発に励みました。「湯あみ着」や「サウナウェア」等を試作の末、ポコポコと立体感ある生地の分厚さと、濡れても肌に張り付かない特性を最大限活かしたサウナハットの開発に辿り着きました。「サ活をおしゃれで快適に」をテーマに、髪や肌を熱による痛みや乾燥から守るサウナハットを、事業終了後も継続して開発していく見込みです。

イベント来場者のコメント
「素材の手(肌)触りがよい」など生地の素材感や、「商品名のネーミングと商品の生地特徴が一致しており、キャッチ―さを感じる」など、ポコポコしたデザイン性が好評でした。中には、高単価なサウナ・リトリート施設のレンタル品としての可能性を示唆するご意見などもいただきました。

?本商品に関するお問い合わせ先：アイ・プランニング株式会社


　　　＊画像はイメージです
　　　　　　　　　　　　　　　　　　梅エキス含有飲料「トトノウメ（仮）」開発チーム「Good Anbai」（グッド アンバイ）
AdaBio株式会社／株式会社木の花園／一般社団法人安中市観光機構／マカロニ／有限会社中川漬物／株式会社木の花園／FUTURENAUT株式会社／kanrano base／学生団体SONOSAKI（高崎経済大学）　※順不同



地元特産品”ウメ”を使った湯上がりドリンク
食品開発や梅のノウハウを持つメンバーが集まり、ミネラル豊富な梅を使った、温浴体験をより豊かにする発汗リスク対策飲料が生まれました。汗に近いミネラルバランスを配合しており、発汗で失われたミネラルを少量の液量でしっかり補給できる点が大きなポイント。一般的なスポーツ飲料に多く含まれる香料・着色料・保存料は使用せず、梅エキスと黒糖の自然な酸味と甘さにこだわりました。

イベント来場者のコメント
「類似のミネラル補給ドリンクと比較して、より健康的な選択肢として魅力的」との評価や、「”銭湯後の瓶の珈琲牛乳”のような、イメージ訴求(新しい習慣)ができると、サウナ好きに刺さるのではないか」といったご意見をいただきました。また、温浴施設関係者からは「希釈を前提とした濃縮タイプの開発を検討してほしい」とのご要望も寄せられました。

?本商品に関するお問い合わせ先：AdaBio株式会社



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　オリジナルロウリュウォーター制作体験「saroma」開発チーム「STEAMs」（スチームス）
緑之枝（森の香。foreal ）／株式会社テングッド／airy fairy／株式会社Splash Brothers（NETSUGENサウナ部）／有限責任監査法人トーマツ（NETSUGEN）／庭Saunaclub　※順不同



地域資源を存分に活用した極上のリトリート体験
県産材で抽出された天然のエッセンシャルオイルから自分だけの香りを調合できる体験コンテンツが誕生しました。saroma体験工房（森の香。foreal）では、オイルの蒸留過程を見学でき、アロマオイルや林業への理解を深める機会にもなります。さらに、工房近くの「サウナの森 水沼ヴィレッジ（桐生市）」とコラボし、作ったロウリュウォーターをプライベートサウナでロウリュできるという、贅沢な宿泊パッケージプランを、この春より提供開始予定です。

イベント来場者のコメント
「非の打ちどころのない完成された商品である」、「記憶に残る香りに着目している点が非常に興味深い」などの関心が寄せられました。また、「他施設への展開の可能性について詳しく知りたい」など、サウナ施設関係者からは今後の展開に期待する声が挙がりました。

?本商品に関するお問い合わせ先：緑之枝（森の香。foreal ）

豪華ゲストによるセミナー＆トークセッションを開催



本イベントでは、サウナ・スパの専門家を招いて、来場者（サウナ・スパ愛好家、サウナ／温浴／宿泊施設関係者）に向けたセミナーとトークセッションも開催いたしました。
セミナーでは、【日本サウナ学会代表理事】の加藤医師が膨大なデータ結果と数値的指標等を用いて、サウナの入浴効果／リスクと安全なサウナの入り方について解説しました。
トークセッションでは、加藤医師に加え、【株式会社温泉道場】営業本部長の新谷氏と【株式会社LAMP】代表取締役社長の岡本氏をゲストに招き、活発な議論が交わされました。特に、「地方に人を呼び込むサウナや温浴施設の可能性」、「温泉とサウナの相乗効果」、「流行る施設・商品の特徴」などについて深掘りし、来場者はメモをとりながら熱心に話を聞いていました。

サウナ・スパ業界精鋭　豪華ゲスト


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　岡本共平氏 (株式会社LAMP代表取締役社長)長野県を拠点に、本格フィンランド式サウナ「The Sauna」の運営を手掛ける。宿泊施設「LAMP」の経営をはじめ、サウナプロデュース、イベント企画、サウナ飯の開発、アパレル制作など、多岐にわたる事業を展開。サウナ文化の普及と地域活性化に貢献している。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　新谷竹朗氏 (株式会社温泉道場 営業本部 部長)フィンランドを旅した際に公衆サウナの魅力に惹かれ、温浴施設運営を志す。地域の温浴文化の発展を掲げる株式会社温泉道場に入社後、温浴・宿泊施設の運営に従事し、現在は営業本部の部長として温浴施設のコンサルティングを行う。また、フィンランド政府観光局公認のフィンランドサウナアンバサダーとして、国内外のサウナ文化を発信。サウナ・スパ業界の専門家として、温浴施設経営やサウナ文化の発展について多角的な視点を持つ。







　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　加藤容崇氏 (日本サウナ学会代表理事)医学博士として、がんゲノム医療やがんの早期発見技術の研究に従事する一方、予防医療の重要性を再認識し、世界の健康習慣を科学的に分析することを第二の専門とする。サウナの健康効果を科学的に解明し発信するため、日本サウナ学会を設立。サウナに特化したウェアラブルデバイス「サウォッチ」の開発も手掛け、「ととのう」を可視化する技術で注目を集める。著書に『医者が教える究極にととのうサウナ大全』、『医者が教えるサウナの教科書』がある。



事業7ヶ月間の振り返りと今後の展望
本事業では、各チームが展示イベントや体験会を通じて試作と改良を重ねながら、商品開発を進めてきました。
開発初期はターゲット層の選定やコンセプトの整理に課題がありましたが、専門家の講義やフィードバックを活用しながら、市場を意識した方向性を定めることができました。
本事業は2025年3月をもって支援を終了しますが、今後は各チームが主体となり、開発した商品を県内のサウナ・温浴施設で試験導入するなど、さらなるブラッシュアップを図る予定です。
県内ものづくり製造者の「高度な技術」とサウナ愛好家や学生の「豊かなアイデア」の融合により誕生した、新たな商品・サービスの今後の展開にぜひご注目ください。











この記事に関するお問い合わせ先
株式会社Sunset films（企画・運営事務局）
TEL：027-386-3818 　　E-mail：info@sunsetfilms.co.jp
HP：https://sunsetfilms.co.jp/

本事業に関するお問い合わせ先
群馬県産業経済部地域企業支援課地場産業係
TEL：027-226-3358　　E-mail：jibasan@pref.gunma.lg.jp