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ロングラン「前橋の初市福おこし」初市当日分は2千個、例年30分で完売に

白地に赤で初市、福の文字。年賀用としての需要も多い

白地に赤で初市、福の文字。年賀用としての需要も多い

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 和菓子店「青柳本店」(前橋市本2、TEL 027-224-3769)が昭和初期に発売した「前橋の初市福おこし」が90年以上のロングランヒット商品になっている。

【写真】店舗外観と五代目を支える妻、長谷川久美子さん

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 福おこしは小さな小麦粉のボールとピーナッツを黒砂糖と水あめでからめた菓子で、「福を握る」と験を担いで手で丸めるのが特徴。子どもの握りこぶしくらいの大きさに仕上がったおこしはやや固めで歯ごたえがある。

 当時の店主三代目長谷川政太郎さんが考案し、毎年1月9日に開かれる前橋の初市で販売した。初市でしか手に入らない縁起物とあって、発売当時から好評を博した。当日は早朝から店の前に行列ができたという。1990年代には顧客の要望に応え、12月中旬から初市までと販売期間を変更した。

 現在の店主で五代目の基雄さんは「おこしは『起こす』『興す』にひっかけた縁起のいいお菓子。反対に、餡を練る、ようかんを練るは寝る=よく寝て休養を取り、さあ働こうと起き上がる=おこしとなり、おこしは健康と活力につながるお菓子」と言い、初市におこしという企画力を賞賛する。

 価格は1個540円。営業時間は9時~18時。水曜定休。

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