映画ポスター展「続エマニエル夫人」など昭和編300点-高崎で

「風とともに去りぬ」(1939年米)などの著名な映画ポスターの現物を見ることができる

「風とともに去りぬ」(1939年米)などの著名な映画ポスターの現物を見ることができる

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 高崎市美術館(高崎市八島町、TEL 027-324-6125)は11月3日より、「シネマの世界-そうだ昭和を見に行こう」(石井忠樹映画ポスターコレクションより)を開催する。

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 同館は2005年、元高崎市職員だった映画ポスターコレクター石井忠樹さん(安中市在住)から約8,000枚の映画ポスターの寄贈を受けた。石井さんは中学生のころ、上映の終わった映画のポスターを「捨ててしまうのなら」と映画館から譲り受けたのをきっかけにコレクションを始めた収集家。

 「最初の1枚は多分、西部劇かなにかのB級映画のポスターだったと思う。以来、上映中に購入したり、古いものや貴重なものは古本屋や通販などで手に入れてきた」(石井さん)という。石井さんはこれらのポスターを自宅の物置に保管していたが、保管環境がいい場所できちんと保管してもらうために寄贈を決めたという。収集は現在も続けており「どうしても欲しいと思う貴重なものはつい高値でも買ってしまう」(石井さん)と。

 今回展示される約300点の中には、2,000枚程度しか印刷されなかった「続エマニエル夫人」(1975年仏)のポスターや、和紙に赤と黒の墨絵で描かれた「曼荼羅」(1991年日中)のポスター、音楽を担当したジョン・リバーの直筆サイン入り「007 黄金銃を持つ男」(1974年米)のポスターなどのレアものも含まれる。石井さんは「『続エマニエル夫人』のポスターは銀紙に印刷されていることと、数量が少ないために大変貴重。日本映画ものでは、後に映画やテレビで活躍することになる山本晋也監督や、俳優の大杉蓮さんらを生んだ『日活ロマンポルノ』の芸術性の高いポスターなども見てもらえたら」と話している。

 開館時間は10時~18時(金曜日は20時)。月曜休館。同展は12月24日まで。入場無料。

高崎市美術館

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