前橋で11月7日に開催された「第7回全国アマチュアちんどん競演会in前橋」で、3連覇を狙う早稲田大学の「早稲田ちんどん研究会」(東京都)などを抑え「チンドン寺町一座」(岩手県)が優勝した。
優勝賞金は30万円を持って帰った「チンドン寺町一座」(岩手県)
会場となった「前橋プラザ元気21」(前橋市本2)には開演時間の1時間以上前から観客が集まり、昨年以上の人出となった。
今年は富山県、岩手県、静岡県、長野県、東京都、埼玉県、茨城県などから11チームが参加し、ちんどん芸を競った。試合は予選と決勝戦の2部制で、予選は審査員による得点で、予選を勝ち抜いた3チームによる決勝戦は予選審査員に一般審査委員を加えた13人が一斉に札を上げる形式で行われた。
持ち時間は予選、決勝戦とも1チーム3分。予選のテーマは「前橋の宣伝」、決勝戦のテーマは「来年のアマチュアちんどん競演会の宣伝」だった。
優勝した「チンドン寺町一座」は「全日本チンドンコンクール」のアマチュア部門で最優秀賞を獲得した経験を持つ実力派で、息の合った演技に定評がある。
同競演会は演技だけでなく、毎年司会や来賓のあいさつもユーモアに富んでいる。当日、あいさつに臨んだ高木政男前橋市長は「まさおちゃんでございます」などと話し、会場を沸かせた。
昨年までは1日の開催だったが、今年は2日間に日程を拡大。同市街地の商店街ではいくつかの関連イベントも併せて行われた。「ちん丼」なる特別メニューを提供した「モモヤ」(千代田町2)は「2日間で120人の利用があった。2日目は中央アーケードに人があふれた」(森田さん)という。
同競演会のホストチーム「厩橋CHINDON倶楽部」の北原さんは「2日間とも見物客、カメラマンともにかなりの数になった。チームだけでなく宿泊者も多かったことから経済効果もあったのでは」と地域貢献面でも期待を寄せる。