冬桜の名所として知られる「桜山公園」(藤岡市)の冬桜(コバザクラ)が昨年より10日ほど早く開花し、山肌をサクラ色に染め始めた。
この地にサクラが植えられたのは1908(明治41)年。これまでに山火事で焼けたり、寿命を全うして代替わりした木もあるが、現在、コバザクラ約7千本、ソメイヨシノ約3千本がそれぞれ冬と春に花を咲かせる。
コバザクラは下の枝から順番に咲き、木全体の花が開くまでに時間がかかるのと、約1カ月もつのが特長で、開花せずに越冬したつぼみは春先、ソメイヨシノとともに花開く。
同園のメーンは冬桜で、売店や食堂も冬桜の開花に合わせ店を開き、11月に入るとコバザクラの開花を待ちわびた花見客が訪れ始める。
8日現在、日当りのいい斜面のサクラは7分咲き。15日からはライトアップが予定されており、夜桜見物もできる。
冬桜の見ごろは12月中旬ごろまで。