10本の「リコーダー」で7世紀分の旋律を再現するコンサート-高崎で

今回のコンサートで本村さんが使用する10本のリコーダー。「音色の違いはコンサートで」(本村さん)

今回のコンサートで本村さんが使用する10本のリコーダー。「音色の違いはコンサートで」(本村さん)

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 リコーダー奏者の本村睦幸さんがさまざまなリコーダーを演奏する「無伴奏リコーダー 600年の旅」が11月11日、高崎シティギャラリーコアホール(高崎市高松町、TEL 027-328-5050)で開催される。

本村睦幸さんは…

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 リコーダーはチェンバロやリュートなどと並ぶ古い時代の楽器で、13世紀にはすでに存在していたと言われる。中世、ルネサンス、初期バロック、後期バロック、モダンなど時代ごとに運指の異なるリコーダーがあり、使われる木の材質や製作家によって音色が異なる。

 リコーダーと言えば小学校の音楽の授業で親しんだソプラノリコーダーを思い浮かべる人が多いが、本村さんが使用するリコーダーはプラスチックの量産品ではなくリコーダー製作家の手によるもの。

 本村さんは中学生の時にリコーダー奏者になることを志し、高校進学後に演奏活動を始め、東京大学工学部卒業後ヨーロッパに渡り、アムステルダム・スウェーリンク音楽院、アムステルダム古楽アカデミーなどで学んだ後、アムステルダムを拠点に活動した経歴を持つ。

 当日は10本のリコーダーを駆使して14世紀から20世紀までの600年間にわたる旋律を振り返る。演奏曲目はマショー「私はその花を愛する」、作曲者不詳「トリスタンの嘆き」、バッハ「無伴奏のパルティータBWV1013」など。

 運営メンバーの一人、黒澤博子さんは「リコーダーなど古い時代の楽器を使った演奏会が地方で開かれるのはまれで、著名な演奏家の生演奏を聴くチャンスは滅多にない。この機会に一人でも多くの人に古楽にふれてもらえたら」と来場を呼びかけている。

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