絹のテーマパーク「群馬県立日本絹の里」(高崎市金古町、TEL 027-360-6300)で10月1日、源氏物語を通して平安王朝の装束文化を紹介する「源氏物語の雅な世界展」が始まった。
同展では、源氏物語に描かれた光源氏の邸宅「二條院」の寝殿、光源氏、五節舞姫(ごせちのまいひめ)、五節舞姫に付き従う下仕(しもづかえ)の女房、童女を選ぶ場面や五節の舞など第21帖「少女(おとめ)」を題材にした人形を4分の1のスケールで再現した模型を展示している。
寝殿のサイズは幅9メートル、奥行き5.6メートル、高さ1.1メートルあり、御簾(みす)や屏風(びょうぶ)など細部まで丁寧に再現されている。光源氏などの人形の高さは35~45センチあり、それぞれ平安貴族の装束を再現した艶やかで雅な衣装をまとっている。
源氏物語は絵巻物など2次元で表現されるものは多いが立体模型は珍しく、併せて絹糸を染めて織り上げた装束は見ものだ。
開館時間は9時30分~17時。火曜休館(11月3日は開館、4日は休館)。観覧料は、一般=400円、大高生=250円。11月23日まで。