群馬県が、集中豪雨の際などに冠水の危険があるアンダーパスを記載した「道路冠水箇所マップ」を7月31日からホームページで公開している。
アンダーパスの冠水箇所情報は、昨年8月に起きた鹿沼市の事故を受け、関東地方整備局と管内の各自治体が検討を重ねまとめた。
群馬県は、車道部がアンダーパス構造になっており、集中豪雨時に冠水する可能性があるかどうかを基準に、42箇所を選び注意を促している。
前橋市内は県道12号線(前橋高崎線)の石倉アンダー、国体道路の岩神町4丁目アンダーの2箇所、高崎市は国道354線の江木アンダー、県道27号線(高崎駒形線)の江木アンダーなど14箇所。
アンダーパスには雨水を汲み出すためにポンプが設置されるなど、安全性を確保するための対策が講じられているが、ゲリラ豪雨のように短時間に大量の雨水が流れ込んだ場合、排水が間に合わなくなるおそれがある。
関東地方整備局の担当者は「危険箇所を決めるにあたり、まず『どのような状態を冠水とするか』という定義を決めなければなかった。自治体により考え方の差もあり、まとめるのが大変だったが、鹿沼のような事故が2度と起こらないよう役立ててもらえれば」と話している。