新進気鋭の若手作家が「夏の美術館」-巨大サッカーボードゲームも

安部泰輔さんの今回の展示のためのローインク「ピカソの洪水」

安部泰輔さんの今回の展示のためのローインク「ピカソの洪水」

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 群馬県立近代美術館(高崎市綿貫町、TEL 027-346-5560)で夏休み向けのアートイベント「まいにち、アート!!」が開催されている。

淺井裕介さんの「泥絵・Multiple Worlds」

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 「まいにち、アート!!」は気軽にアートに親しみ、楽しんでもらうことを目的に毎年開催されてきた。今回は、普段の生活からは慣れた別世界のことと思われがちなアートがどこから生まれるのか、生活にどのような関わりを持っているのか、「まいにち=日常生活」に焦点を当て、新進気鋭の作家3人と1ユニットの作品を展示する。

 古着や端切れを使った立体作品を手がける安倍泰輔さんは会期中、会場内で「制作」自体を展示。安倍さんが取り組んでいるのは同館所蔵のピカソやシャガールの作品をモチーフに、古着を変貌させる。

 浅井祐介さんは、マスキングテープ、ペン、土など身近で一見アートとは縁のなさそうな素材を使い、壁や床に動植物の世界を描く。浅井さんの作品は「旧中工場アートプロジェクト」(2007年、広島市)、「日常の喜び」(2008年、水戸芸術館)などで話題になった。

 KOSUGE1-16(車田智志乃さん、土屋亨さん)は、心身のコミュニケーションをテーマに活動する新進のアートユニットで、2005年「横浜トリエンナーレ」で話題を集めた巨大サッカーボードゲームや等身大の紙相撲など、スポーツを取り入れた観覧者参加型作品を展示。9月5日には巨大サッカーボードゲーム大会が開催される。

 開館時間は9時30分~17時。月曜休館(8月10日は開館)。観覧料は大人=500円、大高生=250円。

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