戦後の「高崎文化」に触れる「松本忠義展」-生誕100年記念で

当時の烏川河畔の「聖石(ひじりいし)」を写した写真(高崎百年20世紀時間旅行1900-2000、高崎市編集より)。 この聖石を描いた作品もある

当時の烏川河畔の「聖石(ひじりいし)」を写した写真(高崎百年20世紀時間旅行1900-2000、高崎市編集より)。 この聖石を描いた作品もある

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 高崎市で生まれ、群馬県の美術界に大きな影響を与えた洋画家、松本忠義(1909~2008)の記念展が6月7日から、高崎市美術館(高崎市八島町、TEL 027-324-6125)で開催される。

松本忠義が描いた「聖石(ひじりいし)」

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 松本忠義は高崎駅前で弁当店を営む商家に生まれ、高崎中学校(現群馬県立高崎高校)在学中、2学年上の山口薫(1907~1968)、ろう画で知られる豊田一男(1909~1989)らの影響を受け、作品展に出展し始めた。

 松本は1928(昭和3)年、親の反対を押し切って上京。先に上京していた山口、豊田とともに活動。翌年には高崎市内で三人展を開催し、合わせて55点に上る作品を展示・販売した。

 今回の記念展「生誕100年記念 松本忠義 画家たちと青春」では、1928年から第二次世界大戦が終わり日本が落ち着きを取り戻し始めた1960年代に焦点を絞り、松本、福沢一郎(1898~1994)、清水刀根(1905~1984)、中村節也(1905~1991)、鶴岡政男(1907~1979)、山口、正田壌(1929~)らの作品を展示する。

 開館時間は10時~18時(金曜は20時まで)。月曜休館。観覧料は、一般=300円、大高生=200円、中小生無料。7月8日まで。

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