日本絹の里で「創作人形展」-「焼きまんじゅう屋」人形も

「夕涼み」。竹本さんは草履や下駄、洋装の人形であれば靴、持ち道具まで全部手作りし、人形が醸し出す「世界」を創造する

「夕涼み」。竹本さんは草履や下駄、洋装の人形であれば靴、持ち道具まで全部手作りし、人形が醸し出す「世界」を創造する

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 日本絹の里(高崎市金古町、TEL 027-360-6300)は6月7日から、昭和をテーマにした創作人形を集めた「ちりめん創作人形展」を開催している。

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 同展では、人形作家、竹本京さん(同市中居町在住)の作品を中心に創作人形100点を展示する。

 竹本さんは18歳から人形制作を始めた。人形歴は40年。「今回の人形展のテーマ『ちょっとレトロ』に合わせ、古裂を使った。もともと古裂好きで、日ごろから骨董市や古裂専門店を見て回る。古裂との出会いから作品のイメージが決まる。同じ古裂に二度出会うことができないことから、作品を手放すことができない」(竹本さん)という。

 人形の大きさにもよるが、等身大でない限り人間用の着物の柄は大きすぎてそのまま使用することはできない。そのため「ロスが多い」(同)。着物に描かれる菊の花は直径10センチメートル前後のものが多く、そのまま着せては何の柄かわからない。竹本さんは人形にちょうどいいサイズの柄の部分だけを使ったり、縫い込んで調整するなど、ミニチュアサイズでも違和感のない着物姿を作り上げる。

 こうした竹本さん人形教室には群馬県内からだけでなく東京、埼玉、栃木などから多くの人が通っている。「高崎市は県外からのアクセスがいいので距離は苦にならないようだ。経験のない人でも1年位で作品が作れるようになる」(同)。

 同展では昭和の風俗、文化を象徴する作品「宵宮」、「夕涼み」、群馬県人の郷愁を誘う「焼きまんじゅう屋」など見逃せない作品が多い。

 開館時間は9時30分~17時。火曜休館。観覧料は、一般=200円、大高生=100円。7月14日まで。

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