「ユニクロ」(本社=山口県山口市)は4月19日、「ユニクロ前橋南インター店」(前橋市亀里町)の報道関係者向け内覧会を開催した。オープンは4月21日
ユニクロ前橋南インター店はユニクロが「ユニクロロゴストア」と名付けた大型店で、「前橋から全国、全国から世界へを目指すプロトタイプ」と位置付ける。
店舗面積は2,480平方メートル、駐車場は286台。店舗の中央にしつらえた天窓とガラスファザードから自然光を入れ、照明にかかるエネルギーの一部を削減。自然光と照明のバランスを取る明るさセンサーシステムにより適切な明るさを保つなど電力消費をコントロールする。屋上には大型の太陽光発電パネルを設置。計算上は店舗で使用する年間電力の3分の1をまかなうことができるという。明るさセンサーシステムと合わせて年間4割の電力消費削減を目指す。
商圏は北関東全域。このエリアには約90店舗のユニクロがあり、ネットショップもある。ブランド戦略のトータルプロデューサーでクリエイティブディレクターの佐藤可士和さんは「店はメディアの進化形。NYのグローバル旗艦店、横浜のユニクロパーク、ユニクロ東京のすべてを詰め込んだ。ものを買うだけならインターネットで済む。店というものは地域開いて地域に使ってもらうべき。なぜ店に来ないといけないのかを考えた」と力を込める。
ユニクロ前橋南インター店には店舗を縁取るように芝生エリアを設けた。芝生エリアでは地元の物産や野菜などを取り扱うイベントの開催を予定している。
刺しゅうなど作業の様子も見られる「RE. UNIQLO STUDIO」では商品のカスタマイズ、過去に購入した商品の補修などを受け付ける。注目は「高崎だるま」「登利平」「ぐんまちゃん」「ころとん」など群馬にちなんだTシャツやトートバッグなどのご当地アイテム。このほか、地元の顧客をモデルにした店内ポップも。
ユニクロ前橋南インター店オープンに伴い、前橋市内の「ユニクロ天川大島店」が3月26日に閉店、「ユニクロクロスガーデン前橋店」が4月20日に閉店する。これを受け地元からは「コンビニエンスストアのように使える店舗が無くなるのは厳しい」「便利な立地だったクロスガーデン前橋店は残して欲しかった」など惜しむ声も上がっている。