8月29日の北朝鮮のミサイル発射で、「Jアラート(全国瞬時警報システム)」と連動し自動的に作動するはずの防災行政無線(87カ所)及び防災ラジオ(約1万1,300台)が作動しなかったと前橋市が発表した。
ミサイル発射は5時58分、Jアラート緊急速報が6時02分、同じくJアラートのミサイル通過情報は6時14分だった。前橋市では職員がSNS(ツイッターとフェイスブック)で6時13分に発射情報、6時24分に通過情報、6時35分「まちの安心ひろメール」で発射・落下情報を発信した。
昨年11月に行なったJアラート訓練においては防災行政無線及び防災ラジオとも正常に動作しており、前橋市では専門業者のデータ解析による原因究明を待っている。
高崎市は職員が「安心ほっとメール」で6時02分に発射情報、6時14分に通過情報を発信した。高崎市は2006~2009年に倉渕村・箕郷町・群馬町・新町・榛名町・吉井町と合併。防災行政無線は現在も統一されていないため、Jアラートとの自動接続を行なっていない。
今回のように発射や落下情報は消防庁の「緊急速報メール(エリアメール)」やテレビで確認できる。ミサイルより身近な気象変動による天災など万が一の場合、避難や支援などの情報は市町村から得ることになるだろう。積極的にSNSを活用している前橋市(人口33万8,000人)でもツイッターのフォロワーは約4,900人、フェイスブックが約5,000人、まちの安心ひろメールが約2万人。グンマーはちょっとやそっとのことではビビらない。