JR高崎駅西口で1月1日・2日、「高崎だるま市」が初開催される。日本最大級の規模になると見られる。
「高崎だるま」と言えば、高崎駅から直線で約5200メートル西側に位置する少林山達磨寺(高崎市鼻高町)を思い浮かべる人が多いだろう。最盛期にはだるまを買い求める客足が夜通し続いたと言われる達磨寺でのだるま市だが、昨年は大人の事情が交錯しだるまの露天がないだるま市になった。
寺VS群馬県達磨製造協同組合、高崎市、高崎市観光協会の折り合いはとうとうつかぬまま、今年、新しい歴史が幕を上げることになった。
元々、市街地での開催を望む声があったこと、関係者の調査により観音塚考古資料館(同市八幡町)が所蔵する文献「高崎談図抄」に、1829(文政12)年に市街地、田町(現在も田町)で開催された初市でだるまが販売された記述が見つかったことから場所を変えての開催に拍車がかかった。
群馬県達磨製造協同組合が今年、ちょうど創立100周年を迎えることもあり仕切り直しのスタートが切りやすいという状況にあった。
田町よりやや南東にずれるが、会場は高崎駅西口大通りの高崎ワシントンホテルプラザ前からラジオ高崎前までの約40メートルで、だるま店約40店、開運たかさき食堂約20店が出店する。
開催時間は1日が11時~18時、2日が9時~18時。
1日、だるま市会場から約500メートルの高崎市役所は早朝から「初日の出」見物客を受け入れ、9時頃からはニューイヤー駅伝(第61回全日本実業団対抗駅伝競走大会)第1中継所となる。その後、少し待てばだるま市が始まる。
2日は高崎タカシマヤ、高崎スズランなどが9時から初売りを始める。